高齢化社会の到来で、日本の医薬品市場は拡大傾向にあります。それに伴い、国内における医薬品物流のニーズも増大しつつあります。富士ロジテックでは、国内および海外の医薬品メーカー様向けに、原料の輸入から工場構内の物流、地域デポの運営、医薬品卸までの配送など、医薬品サプライチェーンの運営・管理を一括で受託するサービスをご提供いたしております。
I社様では従来、当社を含めて数社に日本国内で発生する物流業務を委託していました。しかし、委託先が複数社あるため、管理レベルやコスト体系にバラツキがあったり、自社による委託先の管理業務が煩雑化するなどの問題がありました。また、I社様は、国内外でのM&A(企業の買収・合併)や業務提携などを積極化しており、それに伴い、近年は医薬品の取り扱いアイテムが増加傾向にあるほか、物流体制が複雑化してコストアップ要因となっていました。
(1)原料の輸入管理、(2)工場内の物流管理、(3)エリア倉庫・危険物倉庫の管理、(4)輸配送業務など、日本国内で発生する物流業務を、当社が一括管理する体制をご提案いたしました。I社様の各部署と物流業務の実務を担当する協力会社との間に入り、情報のやり取りなどを行う「3PL担当者」を当社が配置するとともに、上記の(1)~(4)の機能ごとの管理担当者を当社で用意することも、併せてご提案いたしました。
当社が一括管理する体制に改めたことで、I社様の物流管理部門の業務軽減を図れたほか、工場内およびエリア倉庫における作業スタッフの人員配置の効率化、保管スペースの有効活用、輸配送トラックの最適配車などを実現、大幅な物流コスト削減につながりました。