D2C・EC事業者であればご存知のように、顧客が注文をした商品が届く瞬間は、顧客との最も重要なタッチポイントの一つです。
しかし、購入した商品の到着は、顧客にとっては、しばしば満足のいくものではない場合もあります。
それはなぜでしょうか?
それは、多くのブランドが、商品到着の瞬間を祝福すべきものとして扱っていないからです。本当に顧客にインパクトを与えたいのであれば、顧客がワクワクするようなものを提供する必要があります。そのためには、入念に準備された開封の儀:Unboxingが必要です。
アンボックスとは、箱や商品パッケージを開けることを指します。
アンボックス体験とは、顧客が初めて商品の箱を開けるときの、印象的なやりとりのことです。
アンボックスと通常の配送との違いは、D2Cブランドがこの体験を、「顧客購買体験」の記憶に残るものにするために心血を注いでいるかどうかです。
これには、
・オーダーメイドのパッケージ(外装・配送箱)
・ブランドボックスの使用
・魅力的な同梱物
・無料サンプル
などの施策が含まれます。
アンボックスは、パフォーマンスであるからこそ魅力的なのです。誕生日や母の日にプレゼントを開けるときのような、特別な感動を感じさせることが重要です。このようなアプローチを自社のパッケージや配送に取り入れることで、D2Cブランドは他社との差別化を図ることができます。
アンボックス体験とブランディングの議論を切り離すことはできなくなりました。D2Cブランドを前面に押し出したカスタムパッケージがなければ、アンボックス体験はスタートしないでしょう。
D2Cブランドは、商品からパーソナライズされた魅力的な購買体験へとストーリーを広げることができますし、しないといけないと考えています。
調査によると、オンラインショッピング利用者の購入した商品がブランドのパッケージに入っていれば、その画像をソーシャルメディアでシェアすると回答しています。
このような儀式化された体験にブランド・アイデンティティの価値を誘導することで、顧客にとって本質的に望ましいブランドとしての印象を拡散することができるはずです。
開封の儀(Unboxing)はオンラインコマースの流行・トレンドでもあります。
「現実の:リアル」小売店での体験には適用できないと考えがちですがそうでしょうか。
思い出してみてください。
"Amazon風 "のオンラインショップのアプローチは、刺激がなく、忘れられやすいものとなり、顧客に覚えてもらう理由がなくなってしまいませんか?
リアルの方が、感動的なパッケージではありませんか?レジ袋は別として。
素晴らしい開封体験(Unboxing)やパッケージ、商品のプレゼンテーションに力を入れることは、単にSNSのインスタグラム用の素敵なスナップ写真や、TikTok用の動画を撮るためだけではなく、洗練された購入後のマーケティング・CRM施策です。
お届けは、ブランドと顧客との最後のフェーズであり、最初のリアルでの対話です。顧客に好印象を与えて、また買いたいと思ってもらえるようにしたいものですね。
思い出に残る開封体験は、それを見事に実現してくれると私たちは信じています。
それでは、目的と効果について確認していきましょう。
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