西間木
これまでの
Part01 パーソナライズとは
Part02 パーソナライズの設計・運用のポイント
Part03 パーソナライズは、顧客購買体験にとってのメリット
についてお話を進めてきました。今回は、顧客の購買心理や態様をウオッチしてより適切な顧客購買体験の提供の仕方について深堀していきたいと思っています。
このパートでは引き続き、購買体験でのパーソナライズの役割について、顧客の行動に参考に振り返っていきましょう。
吉村:
ビジネスは合理的思考が重要と思われていますが、物を買うことを含め、人が行動するのは
「心」
を動かされたときです。
iPhoneを持つのは、有能で、かっこいい、とかに見られたいからで、それが合理的な判断だからではないですよね。購入理由はいろいろとは展開はしますが。
GAFAMを始めとするテック企業は、人の「心」をコントロールすることに長けているとも言われています。
吉村:
良く知られたことですが、私たちの脳内にはドーパミンという化学物質があり、ドーパミンは、脳内のニューロン間で情報を伝達する物質で、
「気分がいい」
神経伝達物質だと言われています。
ドーパミンがこのように呼ばれるのには理由があります。欲求を満たすために大好きな食べ物を食べたり、ソーシャルメディアの投稿に「いいね!」を押してもらったりするなど、特定のことが起こるとドーパミンが分泌されます。ドーパミンが放出されると、強い満足感と快感が得られます。買い物も、ドーパミンが分泌される感覚を引き起こす活動のひとつです。買い物をしたときに感じる強烈な満足感は、この快感物質が大量に放出された結果だと言われています。
これは、以前の対談記事コラムでお話したように、顧客の購買後の体験をサポートしてロイヤリティプログラムをキックして展開するコミュニケーションステップでも同様のことをお話しています。
西間木:
では、顧客購買体験に添って行動心理面とパーソナライズとの関係についてお話を進めていきましょう。よろしくお願いします。
曽川:
購買行動について、検証されている行動心理があります。
リテールセラピー:Retail Therapyという行動心理です。成長を続けるオンライン・ショッピングやeコマースに対して、リアル実店舗ならではの魅力や意義も見直されています。なぜでしょうか?
顧客購買行動トレンドとして、
「そもそもお店でお買い物すること自体に気持ちを幸せにする効果がある」
ということです。(Retail Therapy、リテール・セラピー、小売心理療法)
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