西間木
前回 までに、Part-01 パーソナライズとは
Part-02 パーソナライズの設計・運用のポイント
についてお話をすすめてきましたが、今回は、顧客の購買体験視点をより掘り下げていきたいと思っています。
吉村:
いままでのお話で、D2C・eコマースを展開しているブランドが
・どんなに小さくても大きくても、
・シンプルでも複雑でも、
・リージョナルでも全国エリアや越境であっても、
・実店舗からデジタルまで、すべてのタッチポイントで
「私」に関連した体験を提供することが、購買体験にとって重要であることは理解頂いていると思っています。
それでは、なぜ、わたしたち顧客がパーソナライゼーションされたコミュニケーションを期待しているのか。
そのポイントについてお話をお伺いしたいと思います。
曽川:
顧客へのマーケティング・コミュニケーションをパーソナライズする理由は4つあります。
1.パーソナライゼーションによるカスタマーエクスペリエンスの向上
2.セールスコストの低減と収益の向上
3.顧客維持率の向上
4.ブランドロイヤリティの強化
になります。
パーソナライゼーションが機能するのは、顧客にとっての課題や関心への関連性の高く、意味のあるコンテンツやオファーであるとのお話をしてきました。
これらだけをコミュニケーションとしてデザインして提供することで、顧客体験を最適化することができるためです。
顧客は、忙しい時間や雑多な情報、煩雑な関係性が増している、ライフシーンを過ごしています。そのため、わたしたちはより効率的に時間や場所や情報を活用することをしたいと思っています。
パーソナライゼーションによって、無駄な情報などから距離をおけるのであればそれを受け入れることができます。
では、パーソナライゼーションがもたらす4つの重要なメリットに焦点を当ててみましょう。