富士ロジテックの Fujilogi.net D2C/Eコマースコラムの一部を転載しています。
Femtech(フェムテック)は、国内外で注目を集めている女性の健康問題をテクノロジーで解決するサービスや商品のことです。
注目を集めている市場だと認識されていますが、資金不足が懸念されています。グローバルなリサーチとコンサルティングサービスを実施しているフロスト&サリバン社のヘルスケア・ライフサイエンス部門のパートナー兼SVPであるリーニータ・ダス氏のFemtech(フェムテック)市場に関する見通しをご紹介していきます。
FEMTECH(フェムテック)市場への投資額は減少中
リーニータ・ダス氏によると、2020年のFemtech(フェムテック)市場は、2億5400万ドルでした。デジタルヘルスへの全体の投資額は141億ドルだった中で、わずか1.8%しか占めていません。2018年にはデジタルヘルス投資全体の約6%だったことを考えると、Femtech(フェムテック)市場への投資額は減少しています。わずか2年のことですが、投資家の間ではFemtech(フェムテック)市場に関する魅力が失われたのかもしれません。
実際にRock Health社では、2011年以降米国におけるデジタルヘルス案件のうち、Femtech(フェムテック)の案件は約3%だったそうです。非常に少なく、Femtech(フェムテック)の盛り上がりが不十分であることを感じさせる数値です。
世間をけん引する米国でも、まだまだ発展途上のFemtech(フェムテック)。日本国内でもサービスは増加しているものの、まだ世間に十分浸透している状態とは言えないでしょう。日本のFemtech(フェムテック)市場も、米国の例を参考にして、発展していくことが期待したいところです。
このままでは、Femtech(フェムテック)市場は資金不足に陥る可能性があります。資金不足になれば、十分な研究や製品開発ができなくなるかもしれません。
Femtech(フェムテック)市場は、2025年までに11億5,000万ドルに達するという予想もある分野ですが、期待とは裏腹に市場の拡大は十分ではありません。上手く市場規模を拡大していけば、投資家の関心を再び集められるのではないでしょうか。投資家に対する積極的なアプローチが期待されます。
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