富士ロジテックの Fujilogi.net D2C/Eコマースコラムの一部を転載しています。
小橋:前回に引き続き、富士ロジテック・ネクストさまにお話を伺いたいと思います。
今回もよろしくお願いいたします。
前回は、ロジスティクス大賞を受賞された内容についてのお話をいただきましたが、今回は、もう少し掘り下げたお話や苦労話などをお聞かせいただければと思います。
物流業務は、「物を仕入れて倉庫に入れて出荷する」動脈と、「(店舗またはお客様からの)返品」の静脈に分けられると思いますが、今回の静脈サービスはどのような形の提供になりますか?
古川:RaaSでは「t-Sort」と呼ばれるロボットを提供しています。もともとは、出荷機能をメインで使う予定でしたが、『バーコードを読むと指定の場所にシュートしてくれる』仕掛けのため、「返品としての使い方もできるよね」と、後から気づいた「気づき」から静脈系になりました。
また、モデルにしているお客様が年に2回、10万点の5,000SKUなどのアパレルの返品がありました。そこで、従来は人が場所と時間をかけて一生懸命作業していましたが、「ここにt-Sortを使えるのではないか?」というトライアルがありました。
SKUが多かったため、「まずは一部分からしてみよう」と試してみました。「弊社のシュート口は108シュートなので、108分のSKUのみ抱えて試してみよう」と試してみたら、生産性能力が従来の1/3ほどで完了しました。
「すごいな」と実力を実感し、「次のシーズンでは全部を試してみよう」と。
5,000SKUなので108シュートの場合、108シュートに複数SKUを落として、2回流すことも含めて試してみた結果、全体のコスト感でいくと約半分ほどで済みました。
サブスクサービスは、あくまで月額利用料で支払いをしていますが、その月額使用料分が1回の作業で十分手に入ります。
また、安く提供できるなら、お客様にも喜んでもらえるのではないか?と思いました。
「どのようなメリットがあるの?」という点では、
①場所が少なくて済む
②生産力が高いので作業の処理時間が短くて済む
上記、2点があります。
株式会社富士ロジテック・ネクスト
営業部部長 古川 貴史
http://www.fujilogitech-next.co.jp/
株式会社リンクス
代表取締役 小橋 重信
https://www.linkth.co.jp/